ちゃんと眠れていますか…?疲れはとれていますか?

みなさん、日々しっかり睡眠は取れていますか。毎日の疲れを溜め込まないようにできておりますでしょうか。

睡眠 糖尿病 改善

疲労感は糖尿病患者さんの多くが訴える症状です。特に起床時から日中の疲労感は患者の活動意欲を削ぎ、血糖管理にも悪影響を及ぼします。疲労の原因については急性あるいは慢性的な高血糖との関連が推測されていますが、その因果関係はまだはっきりしておらず、科学的にまだ証明はされておりません。

 

しかし血糖値と睡眠、疲労の「時間的な関連性」に着目し、これらの関連を検討した結果、日中の疲労感には睡眠の質の低下に加えて前夜の高血糖や血糖日内変動幅が関与している可能性が示されたと第77回米国糖尿病学会(ADA2017、6月9〜13日、サンディエゴ)で米・University of Illinois at ChicagoのCynthia Fritschi氏らによって発表されました。

Fritschi氏らは患者さんに持続血糖測定装置と腕時計型の体動センサーを装着し、一週間にわたり血糖値と睡眠時間の関係を調べました。結果、「成人の2型糖尿病患者では、就寝前の血糖値が高いときや、睡眠の質が悪いときほど翌日起床時の疲労感が強く、さらに、前日の血糖日内変動が大きく、高血糖曝露時間が長いときや、就寝前の疲労感が強いときほど、日中の疲労感が強くなると考えられる」という結論が出されました。起きたときのスッキリしない感じや日中の疲労感を取り除くためには、夜の間の血糖コントロールを良くする必要があり、その日の疲れはその日の睡眠で解消する、そして寝るときの環境を整えていくことが大切であると結論付けました。

じつは最近「糖尿病」と「睡眠」に関することでもちょっとした騒動がありました。NHKの番組「ためしてガッテン」で「最新報告!血糖値を下げるデルタパワーの謎」として、「睡眠薬で糖尿病が治療できる」というテロップなどがあり、糖尿病治療のため睡眠薬ベルソムラをすすめる場面がありました。結果的には放送側より謝罪文が出され「あたかも番組や病院が、この薬だけを推奨しているかのような印象となってしまい、配慮に欠けていました」「運動障害の副作用は少ないとはいえ、悪夢や頭痛などの別の副作用は報告されており、大変不適切でした」としています。そしてさらには、東京都福祉保健局薬剤課が同番組の調査を開始するとのことになり、問題は大きくなりつつあります。

「ベルソムラなどの新しい睡眠薬を飲むことで血糖が下がる」という認識は間違っていますが、しかし「十分に睡眠を取れていない方が医師の正しい処方のもとでベルソムラなどの睡眠薬を用い、結果十分な睡眠を得ることができればそれによって血糖コントロールが改善する可能性は十分にある」という見解であれば正しいのです。

私が日々診療している中で、眠れない人の原因の多くは「運動不足」「心配事」の二つであると考えています。

運動不足に関して。これは解決策は明白です。運動しましょうヾ(⌒▽⌒)ゞ

そうすれば日中の心地よい疲れがきっとあなたを良質な睡眠に導いてくれます。もちろん膝腰など悪いところがあるかたは休みながらできる範囲で運動してください。無理は禁物です。

もう一方の原因ですが、心配事があれば眠れないのは当然です。しかし心配事に立ち向かい、解決していくのに睡眠不足の冴えない頭の状態ではやはりいい結果は出せません。こういうときこそしっかり睡眠をとり、良いコンディションで立ち向かっていくことが大切なのではないでしょうか。そしてもちろん眠るために睡眠薬を正しく使用していくことも決して間違ってはいませんのでかかりつけの医師などに相談するようにしましょう。


和光医院のメインホームページはこちら!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る